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2026/06/21

2026年沖縄県知事選挙 下地幹夫氏は出馬するか? 知事選挙への影響は?(個人的予想)

 

「もし下地幹郎氏が出馬したら」問題を考える

2026年沖縄県知事選を巡り、「もし下地幹郎氏が出馬したらどうなるのか」という話題が県政界で繰り返し語られている。

もっとも、私は下地氏本人の発言などから見て、実際には出馬しない可能性が高いと思っている。しかし仮に出馬した場合、その影響を予想するのは極めて難しい。

よく言われる「保守票分裂で玉城有利」という見方もあれば、「むしろ玉城票や無党派票を奪う」という見方もある。

本稿では過去の知事選や衆院選のデータをもとに、玉城有利説と古謝有利説の両方を検証してみたい。

結論から言えば、予想は困難である。ただし、あえて一歩踏み込むなら、私は古謝陣営が若干不利になる可能性もあるのではないかと考えている。

よくある「保守票分裂論」

県政界で最もよく語られるのは、「下地氏が出馬すると保守票が割れる」という説だ。

根拠は単純である。下地氏は自民党出身であり、宮古圏を中心に保守層とのつながりが強い。そのため、本来古謝氏に入る票の一部が下地氏へ流れ、結果として玉城氏が有利になるという見方だ。

一見もっともらしい。しかし本当にそうだろうか。

下地票は本当に保守票なのか

2022年知事選の結果を見る。

候補 得票
玉城デニー 339,767
佐喜眞淳 274,844
下地幹郎 53,677

下地氏は約5万4000票を獲得した。

ここで重要なのは、この5万4000票の中身である。

もし全てが保守票なら、下地氏が出なかった選挙では自民系候補が大幅に票を伸ばすはずだ。

しかし近年の衆院選を見るとそう単純ではない。

衆院選データが示すもの

2024年衆院選沖縄1区

候補 得票
赤嶺政賢 49,838
國場幸之助 42,104
下地幹郎 29,615

2026年衆院選沖縄1区

候補 得票
國場幸之助 58,808
赤嶺政賢 53,231

國場氏は約1万6700票増やした。

しかし下地票は約3万票あった。

つまり、下地票の全てが自民票だったとは言い難い。

仮にそうなら國場氏は7万票台に乗っていても不思議ではない。

この点は下地氏本人の主張にも一定の説得力がある。

しかし2022年の下地票は過大評価かもしれない

ここで注意が必要だ。

2022年知事選は特殊な選挙だった。

当時は旧統一教会問題が全国的な大争点となっていた。佐喜眞陣営には強い逆風が吹いていた。

そのため私は、2022年の下地票5万4000票をそのまま「下地氏の実力」と見るのは危険だと思う。

むしろ、反統一教会票、反自民票、反オール沖縄票の一部が下地氏に流れた可能性がある。

つまり、2022年の下地票は本来より膨らんでいた可能性もある。

宮古票は誰のものか

さらに難しいのが宮古である。

2022年知事選の宮古島市では、玉城39.49%、佐喜眞38.50%、下地22.01%だった。

一見すると「宮古=下地王国」に見える。

しかし2026年は事情が違う。

古謝玄太氏の父親は宮古出身であり、古謝氏自身も宮古との結び付きを強調している。宮古郷友会との関係も深い。

つまり、2022年なら下地氏へ流れた保守票の一部が、2026年には古謝氏へ向かう可能性がある。

玉城有利説

まず玉城有利説である。

これは「下地氏は先島・宮古で古謝票を削る」という考え方だ。

特に宮古圏では、保守票、地縁票、個人後援会票が下地氏へ流れやすい。

古謝陣営にとっては痛い。

さらに保守票が分裂すれば、玉城氏は固定支持層を固めるだけでも勝機が生まれる。

県政界で語られる「保守分裂論」はここから来ている。

古謝有利説

一方で逆の見方もある。

2022年の玉城勝利を支えたのは無党派層だった。

出口調査では玉城氏は無党派層の5割後半を獲得している。

しかし2026年は、統一教会問題の沈静化、辺野古転覆死亡事故、高市政権誕生、中道勢力の混乱という2022年とは異なる環境だ。

ここで下地氏が出馬すると、「反自民だがオール沖縄にも不満」という層を吸収する可能性がある。

その場合、削られるのは古謝票より玉城票になる。

最大の問題は地域によって票の性格が違うこと

私が最も難しいと思うのはここだ。

おそらく下地票は地域ごとに中身が違う。

  • 宮古では保守票
  • 那覇では無党派票
  • 中部では反オール沖縄票
  • 先島では地縁票

こうなると、「下地票=保守票」とも、「下地票=無党派票」とも言えなくなる。

分析が極めて難しい。

結論 予想は不可能

結局のところ、下地氏が出馬した場合の影響は予想が難しい。

  • 玉城有利説にも根拠がある
  • 古謝有利説にも根拠がある

どちらも完全には否定できない。

そして私は、下地氏本人の発言などから見て、そもそも出馬しない可能性が高いと思っている。

しかし仮に出馬したとして、「保守票分裂で玉城有利」と断定するのは危険だ。

一方で、宮古票の一部が古謝氏へ流れるとしても、先島や本島の無党派層の動きまでは読めない。

したがって結論はシンプルである。

分からない。

である。

ただし、あえて無理に予想を求められるなら、私は「古謝陣営が若干不利になる可能性がある」と考えている。

しかしそれは確信ではない。

2026年沖縄県知事選は、下地幹郎という存在が出馬しなくても話題になるほど、沖縄政治の複雑さを象徴する選挙なのかもしれない。